コロナ禍での生活も長くなってきましたね!この期間に新しいことを始めた方も多いのでは?
ちなみにぼくは「アコースティックギター」を始めました。今までまったく音楽に興味なかったのに。でも、不思議なもんで、やってみると意外と楽しくて、現在では1日2時間以上練習するくらいにのめりこんじゃっています。
人間、なにが自分に向いているかなんて、案外わからんもんですね笑
そんなぼくは今、近所のギター教室に通っています。今回は、ギターを始めてからギター教室に通うまでと、その中で得たものについて、まとめたいと思います。
ギターを始めたきっかけ
ぼくがギターを始めたきっかけはただ一つ。
50TA(狩野英孝)の「ラブアース」を聞いて感動したから
本当です。当時は、第1回目の緊急事態宣言がちょうど明けたくらい。ひとり暮らしをしていたため、大学の友達や家族とも会えず、孤独感に苦しんでいました。さらに就職活動と定期テストが重なっていたこともあり、追い打ちをかけるように精神が弱っていきました。
そんなときに観たロンハーで、50TAが弾いていた「ラブアース」。気づくと涙が出ていました。と、同時に孤独感やストレスがスーッと消えていくのを感じました。
曲を聴いて自然と涙が出るなんて。まさに、なにこれ、すっごーい!!!って感じでした。そしてすぐにAmazonで8000円のギターを即買いして、ギターを始めました。
感じた限界
独学で3か月ほど練習しました。教科書を買って少しづつ進めたり、Youtubeで演奏動画を見ながら練習したり。でも、あるときに独学の限界を感じました。それが次の3点。
ロードマップがわからない
物事には手順がありますよね。完成に向かうためのロードマップ的な。カレー作りに例えるなら、まず材料切って、炒めて、水入れて沸騰させて、ルーを溶かして完成!みたいな。
独学で練習していると、それがわからなくなるんです。例えば、C、D、G、Aコードを押さえられるようになったとして、練習するうえで何の曲が難易度としてちょうどいいのか、とか、アルペジオができるようになるための効果的な練習はどのようなものがあるか、とか。
まさにチェックポイントのない雪山登山している感じです。我々はどこに向かっているんだ?
技術が身につかない
上達するときって誰しも無意識的に「PDCAサイクル」を回していると思います。
- Plan(計画)
- Do(実行)
- Check(評価)
- Act(改善)
まず、目標や目的を設定し、具体的な実行計画を立てます(Plan)。どんな技術をいつまでにどうやって身につけるのか、という感じですね。次に計画を実行し(Do)、実行した内容の評価を行います(Check)。特に計画通りに実行できなかった場合、なぜ計画通りに実行できなかったのか、原因を分析します。最後に分析結果を受け、今後どのような対策や改善を行っていくべきかを考えます。
既に知識があるなら、ある程度このサイクルは回せます。が!!!なんせ独学ですから、知識は皆無。「C」ができません(泣)ここでつまづいた結果、心が折れてしまい、技術が身につかなくなってしまいました。
仲間がいない
これが一番しんどかった。ずっとひとりで部屋にこもって弾いてるわけですから。
行き詰ったときに自分でどうにかするしかありません(当然)。無駄のない運指の方法や、楽譜の読み方を知りたいときは、ネットや本を調べます。最初は楽しいです。が、あまりにも知らないことが多すぎると、
ポキッ……
そのときは突然に。心が折れました。その後、2週間ほどギターを一切触れませんでした。
今思うとまわりにギターを弾けたり、一緒に練習してくれる友達がいてくれたら、高いモチベーションを保てていたのかなと思います(他力本願)。
ギター教室に通ってよかったこと
このまま独学でやっていても上達しないな、と思ったので、近くのギター教室に通うことに決めました。
いざ通い始めてみると、1か月あたりから徐々に技術が身についてきているのを感じてきました。自分でもわかる、圧倒的成長!!!教室に通ってよかったことを3点まとめてみました。
体系的に理解できる
ぼくの通っているギター教室では、まず教科書を購入して順を追いながら一通り終わらせるカリキュラムでした。最初は正しいフォームを身に着け、次に音階の練習。実際に弦を指で押さえながら、「ドレミファソラシド」と「ドシラソファミレド」を単音で鳴らしていきます。一見すると、基本的過ぎて退屈かと思うけど、この音階をマスターしたことで「ふるさと」や「むすんでひらいて」や「よろこびの歌」などの、代表曲を演奏できるようになったんです!
どんなに簡単な曲であっても、練習して演奏できるようになると、大きな自信につながるんですよね。その後も、「C、D、G、Fコード」の運指(アルペジオで)を練習してマスターすると、「エーデルワイス」や「きよしこの夜」をアルペジオで演奏できるようになりました。この時点で、通い始めて4か月。こんな短期間でここまで弾けるようになるなんてっ!!!
教科書を進めていくと、基本練習のあとにちょうど良い難易度の課題曲が設定されているので、目に見えて成長を感じられるのが嬉しいですね!^^ また、目の前に先生がいるので、疑問点や練習をする上でのポイントなどをその場で聞くことができる。これはほんとにデカい。。。ぼくは当初月2回しか教室に通っていませんでしたが、なんでも聞ける環境があったからこそ、自主練もレッスンも密度濃く過ごすことができました。
基礎が身につく
上達には基礎練が欠かせません。ぼくは小中高の10年以上野球部で、毎日素振りやキャッチボールをしていたのですが、やっぱり技術的に成長していました。コントロールが良くなったり、飛距離が伸びたり。逆にけがや病気で、長期間練習できないと感覚があっという間に鈍ってしまって初期状態に戻っちゃう、、、なんてこともありました。
ギターでも同じ。日々少しづつ基礎練を積み重ねればすぐ弾けるようになるし、さぼれば鈍ってしまう。
そこで先生に日々行える基礎練メニューを教えてもらいました。先生はこの道20年以上のプロですから、どの練習をすれば短期間で成長できるのか、やっても意味のない練習は何なのかを熟知しています。それを踏まえて「これだけやればいい!」というギターの基礎練習メニューをまとめてみました。
5ポジションのハンマリング
6弦5フレットから6、7、8フレットと順に人差し指から小指までを配置し、下のペアでハンマリングしながら弦を往復する(6弦→5弦→4弦→3弦→2弦→1弦→2弦→3弦→4弦→5弦→6弦→繰り返し)。
- 人差し指、中指
- 中指、薬指
- 薬指、小指
- 中指、小指
- 人差し指、小指
- 人差し指、薬指
神経の引きはがし
3弦5、6、7、8フレットに人差し指から小指までを順にセットしておく。上記のペアで2弦と4弦を交互に往復する。このとき、他の指は固定したままにする。
ADEのアルペジオ
A、D、E7、Aコードの順にアルペジオで弾く。右手の運指は下の5パターン。1種類の運指につき、A→D→E7→Aを2周する。
- R、1、2、3
- R、1、2、3
- R、3、2、1、2、3
- R、1、2、3、2、1
- R、3、2、3、1、3、2、3
5ポジションのCメジャー8つ打ち
下の図に示すCメジャーコードを、C→D→E→F→G→A→B→Cの順に8泊ずつアルペジオで弾く。
2弦の音階3パターン
2弦の1フレットから2、3、4フレットと順に人差し指から小指まで配置する。左手を下の運指で演奏し、弾き終わったらフレットを1つずらして演奏する。小指が12フレットに到達したら、逆の運指で1フレットまで上がってくる。
- 1、2、3、4 → 4、3、2、1
- 1、3、2、4 → 4、2、3、1
- 1、4、2、3 → 3、2、4、1
総当たりの音階
「2弦の音階」と同じ位置に左手の指を置き、演奏したら1フレット下げてまた弾く、を繰り返す。小指が12フレットに到達したら、逆の運指で1フレットまで上がってくる。
121314 212324 313234 414243 → 434241 343231 242321 141312
かえるの歌
かえるの歌をベースにした練習。弦とフレットを ”弦,フレット” と表示する。①~⑦までを演奏したら、フレットを+1して再度演奏する。小指が12フレットに到達したら終了する。
- 3,1 2,4 2,3 2,4
- 3,3 2,4 2,3 2,4
- 2,1 2,4 2,3 2,4
- 2,2 2,4 2,3 2,4
- 2,1 2,4 2,3 2,4
- 3,3 2,4 2,3 2,4
- 3,1 2,4 2,3 2,4
モチベーションが維持できる
モチベーション維持につながる要因の中で、代表的なものは次の3点になるかなと思います!
- 指導を受けることで、自分の今いる位置を客観的に把握できる
- 新たな目標が定まる
- 気分転換になる
1つ目は、直接指導を受ける最大のメリットですよね!日ごろ自分だけで練習していると、知らぬ間にフォームが崩れていたり、誤った音を奏でていたりなんてことも。でも定期的に直接指導を受けることで、自分では気が付かないところを修正できたり、演奏がうまくなっていることを感じてもらえたりします。客観的な視点を持つのって難しいですが、教室に通えばある程度解決できちゃいます^^
2つ目は、適切な目標設定ができること。今までの自分の進捗状況を踏まえて、先生と相談しながら次にやるべき練習や課題曲を設定します。次のレッスンまでに目標が達成できれば、どんどん次のステップに進めるわけです!「レベルを少しずつ上げている」というゲーム性と、「次までに課題をクリアしなければいけない」という強制力が、モチベーションをグイグイ上げてくれます^^
3つ目の「気分転換」はモチベーション維持の特効薬みたいなもんです。自分の部屋ではなくて、防音設備の整ったスタジオみたいなところで演奏出来たら、それはもうミュージシャン。テンションは上がりまくり。さらに、ぼくの通っている教室では演奏動画の撮影も行ってくれます。もはや、テレビ局でカメラ前で演奏しているギタリスト。アドレナリンが止まりません。
ギターを習う中での副産物
時間管理能力
以前よりも、1日の時間の使い方にシビアになりました。ギター教室に通う時間とギターの練習時間が生活の中に入り込むためです。1人暮らしの大学4年ですから、24時間のうち8時間睡眠をとり、家事で4時間、研究活動で4時間の、合計16時間を確定で取られてしまう。残りの8時間のカスタマイズを日々考えるようになりました。
例えば、ギター練習2時間、自分の勉強2時間、就活関連2時間、筋トレ1時間、娯楽1時間という感じです。おかげで心身ともに健康で、趣味も勉強も遊びも充実した毎日が送れるようになりました。ひとりの時間が増えて、友人は減りましたが()
マネーリテラシー
ギター教室の先生は個人事業主。いわば社長さんです。独立するためにお金に関する知識をめちゃくちゃつけたらしく、ギターじゃなくて、お金のレッスンを受ける日もしばしば。これから社会人になるぼくにとっては、資産形成やお金の使い方など大変勉強になることばかりです。
その影響もあり、「お金の大学」や「バビロンの大富豪」などのマネーリテラシーの知識をつけてくれる本を読むように!さらに、少額だけど積み立て投資を始めることもできました。ギター教室に通って、一歩踏み出すきっかけを手に入れた気分^^
お金に関するお話って、知識がないからこそ最初は耳が痛くなったり、なぜか嫌な気持ちになったりしますよね。だからこそ、ギター講師のような身近な経営者の方から直接お金の知識を教えてもらえるって、貴重な経験だと思うんです!
自己肯定感
ゼロから始めて演奏ができるようになると、まちがいなく自分自身に自信が持てるようになります。自分自身で努力して、先生からのアドバイスを糧に課題をクリアする。すると、ありのままの自分自身を認めるようになる。他人と比較することなく、自分のペースで上達するため、自分自身を心のよりどころにして堂々と行動できるようになります。
さらに、演奏できる曲が増えることは、自分自身の長所・得意分野が生まれることにもつながります。すると心に余裕ができるので、劣っている部分や苦手なことがあったとしても、卑下することなく楽観的にいられます^^
物事を「まあ大丈夫だろう」「なんとかなるさ」と楽観的に捉えることができるため、失敗を恐れずなんでもチャレンジしたくなっちゃいます。本当です。ここまでくるといよいよ性格まで変わってきます。
なんてすばらしいんだ。ギター教室ありがとう。
まとめ
ギター教室に通うメリットについて書いてきました。迷っている方はぜひ体験教室や無料レッスンなどを受けてみてください!きっと圧倒的スピードでギターの技術が向上していくことでしょう!